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センバス通信vol.6 夏の冒険センバスキャンプ2022 in屋久島 vol.2

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夏の冒険センバスキャンプ2022 in屋久島 スタッフの声

「自身で選択したことをやってみた」という経験

2022年7月21日~24日に開催された「夏の冒険センバスキャンプ」

今回は参加したスタッフの声を一部ご紹介します。

 

レイミ(スタッフ)

参加者の皆さんの様子を見守っていましたが、最初は緊張しており、ご家族のお見送りからもなかなか離れられないように見えました。飛行機に乗り、屋久島に到着時から参加者同士の会話も見られ始め、徐々に打ち解けていく中で、もう頼れるところはないと覚悟をしたご様子が出てきたように感じました。

自分はスタッフであり、大人なのでつい手取り足取りサポートしてしまいそうになるのですが、極力口出しをせず、参加者に挑戦させる事を意識しました。もどかしさはありましたが、その状況下での参加者をみて、「任せて、褒めて、期待する」事が大事なことに気づかされました。

参加する中で一人一人が自分のことを自分で行う大切さを学び、さらには仲間を気にかけ協力し合う事も覚え、とても頼もしい姿になって帰宅したのではないかと思います。
帰り際には、お友達やスタッフへ名残惜しそうに別れを告げており、楽しんでいただけたことを実感しました。

屋久島帰還後、自身もいつもならあたふたしてしまうことも、何とかなるよという寛大な器を身につけられたように感じました。

また、二日目の野外炊飯時に大人の参加者の方とお話していたのですが、現代の文明の利器への有難みや、食べることへの感謝が身に沁みました。日頃の日常生活に感謝し、家族や周りの方々の大切さも改めて感じました。

一言で表すと、堪能!

日頃の生活にないことばかりなので、とても感謝を感じる時間になりました。勉強云々ではなく、生命力という観点でとても大事な学びの場であることを実感しました。

はるぴょん(スタッフ)

今回初めてキャンプに参加させてもらいました。

猿川のガジュマルで木登りでは大自然の遊具に搔き立てられ大人も子どもも木登りにチャレンジしていました。普段の生活なら泥がついたり汚れたりすることを嫌がるかと思うのですが、躊躇なく木にしがみついている子供たちを見ると屋久島の大きさを感じました。

夕方からのキャンプファイヤーは大盛り上がり! ふざけたことを本気で演じる大人のかっこよさに子どもたちが惚れていました。おとなが率先して恥ずかしさを捨てることによって子どもたちも楽しめる、それを実感しました。信頼が生まれる瞬間だとも思いました。

テント宿泊では見たことない大きな彗星と天の川、満点の星空に圧倒。都会から参加している子たちが多く、星空に魅入られてなかなか寝ることができません。会話も盛り上がり、みんなそれぞれ自分のことを話し、他の子の話に耳を傾け語り合っていました。なぜキャンプに参加したのか、今どういう気持ちなのか、昔の思い出、学校のこと。飾らない会話がその子たちの本当の心の中でありリアルな気持ちを聞くことができました。年も出身もそれぞれ違うのに強い仲間意識ができていると思いました。

今回のキャンプでは下は8歳から大人まで幅広い年代が参加しており、“この子にはこんなこと無理なんじゃないか”“本当にできるのだろうか”という考えがありました。この考えこそが生徒たちの幅を狭めてしまう余計なおとなの詮索であるということに気づくことができました。できるまでやればできるし、できないという悔しさも本人にとってとても良い経験になる。どんどん挑戦し全力で取り組む姿を目の当たりにするともちろんおとなも負けてはいられない気持ちになります。

かけがえのない経験をもっとたくさんの人たち、またスタッフにも経験してほしいと思います。自分で考え、挑戦し、実感する。センバス教育はこの時代を生きる子供たち、またおとなにも必要であると思います。

こっち(スタッフ)

自分は普段の生徒との関わりの中では、生徒が上手くいくよう、ケガなどをしないような声かけをしています。キャンプでは声掛けをしすぎないようにと意識していたのですが、何も言わずとも子ども達は自ら考えて、仲間と協力をして積極的に取り組んでいました。

なぜこんなにも積極的になれるのか疑問に感じていましたが、キャンプの中でその答えが2つ見つかりました。

まず1つ目は、「自分で選択してやってみる」です。沢登りの時に岩場から川に向かって飛び込みをしました。すると年齢関係なく、次から次へと「飛び込んでみよう!」と岩場に並んでいきました。この時、スタッフからは「やってみなよ!」という声かけはありません。予想以上に高さになかなか飛び込めなかった子どももいましたが、それでも高さを変えて「飛び込む」という選択をしているのです。

一番高い場所から飛べなかった子も「次は必ず一番高い場所から飛び込みたい!」とリベンジを誓っていました。「一番高いところから飛べなかったから失敗した」という考えではなく、「自身で選択したことをやってみたという経験」が自信につながることをこの時に強く感じました。

2つ目は「真似る=学ぶ」です。子どもたちは本当によく大人の姿や言葉、行動を見て真似ていると感じました。3日目の夜、焚火を囲んでキャンプの感想を共有したときに、「大の大人が大きな声で叫んで場を盛り上げていたこと。普通なら恥ずかしいかもしれないけれども、それを全力でやっている姿がカッコよかった。」と話してくれた高校生がいました。キャンプ前にスタッフの大ちゃんから「まずは大人が楽しむ」と言われていたのですが、その言葉の本当の意味を理解しました。

そしてそれと共に、普段大人としてどこかで「楽しいを演じている自分がいたのではないか?」と反省もしました。しかし、このキャンプでは大人が積極的に楽しむ姿を見て子ども達も素の姿で楽しんだり、コミュニケーションも積極的に取っていったりしたのではないかと感じています。

このキャンプ中は1秒1秒、人を成長させていったと強く感じています。それは、屋久島という魅力的な自然の中で最高の仲間に出会うことができ、素晴らしい時間を共有することができるからです。これらを通して生きている実感や直観力は大きく育まれると思いました。

とし(スタッフ)

センバスキャンプ”では、けして子どもだましではない「不自由体験」ができると感じた。危険なことも含め自分で考え行動し時には失敗しそこから何かを学びとる。次また挑戦するのか、2度と挑戦しないのかも自分で選ぶことができる。「自ら考え行動する力を養うことができる」のがセンバスキャンプの最大の魅力ではないかと感じた。

また、年齢を超えた交流や、生まれ育った環境が異なりさまざまな考え方、とらえ方、生き方を感じることができ、それぞれの立場の人間が3泊4日苦楽を共にすることで、「お互いをできる範囲で受け入れる与えられた団結」ではなく「一つの家族のような結束」が生まれることも面白いと感じた。

学校の卒業や進路に直接結びつくことではないかもしれないが、これからの人生をたくましく生き抜いていくうえでとても必要な機会なのではないかと考える。

参加している最中だけでなく参加後も普段の生活に照らし合わせて振り返ることができるのも魅力の一つかもしれない。