大自然に囲まれた生活！大人ならではの感動がありました。

レポート：ぼんちゃん

1日目

船にて屋久島に到着、行きの車の中ではまだまだ固い表情だった参加者の皆さんですが、宿泊施設でのアイスブレイクで少し打ち解けます。

今回は関東、北陸、中部、関西、四国……と全国から募った参加者の皆さんと外国人ボランティアを含むスタッフにて開催となりました。

夕食は屋久島ならではの食材に舌鼓！

2日目

この日は朝から屋久島おおぞら高校にて授業体験と見学を行いました。

中には実際にお子様が屋久島おおぞら高校に通っている方もおり、スクーリングの生徒の様子などを見ていただくことでお子様がいらっしゃった際のイメージを膨らませていました。

そしてこの日の夕食は野外炊飯！参加者全員で「食べたいもの」を話し合い実際にその料理に挑戦しました。

慣れない火おこし、かまどづくりと、街でバーベキューをするのとは一味違う特別な体験となりましたが、大人の方なので調理はさすがのベテラン！シチューに始まり、餃子、プリンなど手の込んだメニューのラインナップとなりました。

3日目

3日目はそれぞれの選択したプランで屋久島を巡るフリーの日！

朝から釣りに出かける方、トビウオ漁の体験に出かける方、自然を散策にトレッキングに出かける方、まったりと農園で農業体験をする方などそれぞれが充実した半日を過ごし、夕方からは2度目の野外炊飯！

グッと仲も深まり、てきぱきと役割分担をして調理が完了しました。2回目のメニューはチャーハン、アクアパッツァ、フレンチトーストなどこちらもまた豪華なメニューとなりました。

食後に囲んだ焚火では参加者の皆さんの日々の生活の本音トークも……。

翌日に備えての決起会にもなりました。

4日目

4日目は早朝4時に起床、縄文杉登山に出発です。

まだ真っ暗な山道をヘッドライトで照らして進んでいくと、途中では美しい夜明けを見ることが出来ました。

屋久島の訪れる多くの人が挑戦する縄文杉登山ですが、往復10時間以上・歩行距離20kmほどの普段運動していない人だと厳しい距離。途中疲れが見え始め苦しくなってきてからは全員で声を掛け合い励ましあいながらの歩行となりました。

途中リタイアしかけた方もいましたが、力を振り絞りゴール！

全員縄文杉に会うことが出来ました。

5日目

最終日、屋久島おおぞら高校での修了式の前にこの旅の振り返りを全員で行いました。

それぞれ、参加者の皆さん同士でこの旅の中でのメッセージをカードに認め、送り合いました。

そして、この旅で通じて生まれた自分の感情、自分の頑張りを「過去の自分・未来の自分」に宛ててメッセージを書きました。

修了式では参加者それぞれの自分へのメッセージを読み上げる感動の一幕も……。

最後は安房港から高速船で出発、涙ながらそれぞれの住む土地へと向かいました。

参加者の声

最初ぎこちなかった参加者の皆さんの口から「屋久島に来て、みなさんとこうやって過ごせて良かった」という一言を聞いたときとてもうれしく感じました。

それぞれのご家庭、お子様の事情も異なり皆が悩んで葛藤して生きているという事をシェアできたのが打ち解ける一歩だったかと思います。

また、自身の限界を超えて挑戦した縄文杉登山では「これからちょっとは自分に自信をもって生きていける気がする」という言葉も。

ご参加者と一緒に参加した高校生のお子様の自分へのメッセージ「自分を信じろ」もスタッフ含め、大人たちの心を打つ一言となりました。

まとめ

大人の方を巻き込んでの4泊5日のキャンプ、そして縄文杉登山は初の試みとなりました。当初子どもたちのキャンプとは違い、大人の方の「心の壁」はそうたやすく崩せるものではないと思っていました。しかし、「協力して課題をクリアする」「同じごはんを食べおいしさを分かち合う」「同じ苦しさに直面しながらも達成する」というキャンプでの活動を通じて十分に心の距離は近くなるという事を実感しました。

またみんなで屋久島で会いたい！という言葉をお帰りの際いただいたのでぜひまた屋久島でキャンプをしましょう！