屋久島だより vol.9 屋久杉の長寿が教えてくれる「環境」と「成長」
竹本大輔
屋久島には、樹齢1000年や2000年にもなる「屋久杉」が育っています。なぜこんなにも長生きするのか? それは、屋久島の土地が栄養の少ない花崗岩(かこうがん)でできているからです。
普通の杉の寿命は500年ほどといわれていますが、屋久杉は成長がとてもゆっくり。その理由は、屋久島が雨は多いけれど土の栄養が少ないためです。時間をかけてじっくり成長することで、木の材質は緻密になり、年輪の幅は狭くなり、油脂分が増えて丈夫な木へと育ちます。まさに「環境が成長をつくる」好例といえます。
学びの環境、遊びの環境、成長の環境…環境にはいろいろな形があります。屋久杉のたくましく育つ姿を見ていると、「どんな環境でどう成長していくのか」「自分にとってどんな環境が大切なのか」を考えさせられます。屋久杉が長い時間をかけて強くなるように、私たちもそれぞれの環境の中でじっくり成長していけたらいいですね。

海外ボランティア撮影